大腸の病気(大腸炎・大腸ポリープ・がん)
大腸(盲腸、結腸、直腸)の病気には、大腸炎、大腸ポリープ、大腸がんなどがあります。最近では、過敏性腸症候群も 注目されています。
大腸炎
大腸に炎症を生じる病気で、潰瘍性大腸炎やクローン病、ベーチェット病など、さらに様々な病気に分類されます。潰瘍性大腸炎やクローン病は、大腸に潰瘍・炎症等ができる病気で、特に、潰瘍性大腸炎は大腸がんを併発することも多くあります。
自覚症状としては、血便や下痢によるものが多く、重症化すると発熱や体重減少、腹痛を伴うことがあります。放置することで、腸閉そくなどの合併症を起こす場合があります。
大腸ポリープ
大腸にできるポリープは胃にできるポリープとは逆にほとんどが腫瘍性のもので、図2のように小さいもののほとんどは「腺腫」と呼ばれる腫瘍です。いずれにせよ大腸のポリープのほとんどが治療の対象で、「腺腫」は内視鏡で切除可能です。

大腸がん
大腸の「腺腫」は徐々に大きくなるにつれ「腺腫」の成分が無くなっていき、全体が「がん」に置き換わると言われています。つまり図3のように大きなものはがんの成分が含まれることが多くなります。また稀に小さくても「がん」の成分を含むもの、最初から「がん」として発生するもの(de novo癌と言います)もあります。

「がん」でもごく初期のものは内視鏡で切除可能です。病理検査結果で早期大腸がんと診断された場合には治癒したと診断される症例もありますが、外科的に追加切除が必要になることもあります。

また図4のように大腸に100個以上の「腺腫」ができる病気があります。病名を家族性大腸腺腫症といい、名前の通り大部分が家族の中でも同じ病気の方がいる遺伝性の病気です。この病気の方は15歳で約60%、35歳でほぼ100%の確率で大腸にたくさんの「腺腫」(ポリポーシスと言います)ができ、「がん」ができる確率は40歳で約50%、60歳でほぼ100%と言われています。ご家族に該当される方がいらっしゃる場合には是非医師にご相談下さい。
大腸がんの早期発見について
大腸がんは、日本でもがん疾患の割合が高く、死亡率も高くなっています。早期の場合は自覚症状が無い場合が多く、健康診断等で発見されるケースが多くあります。 早期の発見であれば、内視鏡などで除去することが出来ます。
定期的な健診などで”便潜血検査”が陽性の場合は大腸内視鏡検査を受けることで、早期発見することが可能です。
”便潜血検査”が陽性の場合、必ず大腸内視鏡での精査をお願いいたします。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、大腸に潰瘍や炎症などの目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢や便秘や下腹部の張りの症状が起こる病気です。
ストレスやアルコールの摂取過多、生活の乱れによって起こると言われています。
治療については、上記の要因を改善することが基本となりますが、症状に応じて薬物による治療も併せて行う場合があります。
